品質保証のプロセスについて説明します。
QC検定の範囲は 1級◎ 2級〇 3級△
[品質保証]のプロセスは、大きく4つのステップに分かれます。
第1段階は[ 検査 ]によって品質を保証する考え方です。
第2段階は[ 生産 ]プロセスで品質を作り込み、
第3段階は[ 開発 ]、設計および[ 販売 ]、サービス段階を含めて品質を確保する考え方です。
第4段階は、[品質保証活動]の結果を[ 評価 ]し、[ 改善 ]することで、次回以降の[品質保証活動]に反映させることが目的です。
製造業においては、[品質保証活動]とは「[マーケティング]→[ 製品企画 ]→[ 設計 ]→[ 製造 ]→[ 販売 ]→[ サービス ]」に至る仕事の流れで、それぞれの[品質保証責任者]が[ 保証事項 ]を保証することにより、会社方針を達成するための体系的活動をいいます。
JIS Q 9005に各要素の品質管理に関する手順が記載されています。
組織は,マーケティングのプロセスの運営管理に当たり,次の事項を考慮することが望ましい。
a) 提供した製品・サービスが,確立した製品・サービスの[ コンセプト ]どおりに顧客に受け入れられたかどうかの調査に基づく,マーケティングのプロセスの有効性の評価及び改善
b) 顧客及びその他の[ 利害関係者 ]の行動・価値観の観察,並びに社会・経済・国際動向に留意することによる顧客及びその他の[ 利害関係者 ]の潜在的ニーズ及び期待の把握
組織は,競争優位を維持し,意図した時期に技術を確立し,顧客に受け入れられる製品・サービスを提供するために,[ 科学技術 ]の動向を考慮し,研究開発テーマの設定,研究開発テーマの拡大・変更・中止のための[ 研究評価 ],[研究開発資源]の再配分及び研究開発[ 進捗管理 ]を実施することが望ましい。組織は,研究開発プロセスの運営管理に当たって,次の事項を考慮することが望ましい。
− 将来の顧客及びその他の利害関係者の[ ニーズ ]を満たす可能性のある研究開発テーマ
− 研究開発された技術の[ 用途開発 ]
− [ 戦略的思考 ](明確なビジョン,将来への洞察力及び経営資源の集中)
組織は8.2及び8.3を踏まえ,顧客に提供する,ある特定の製品・サービスを決定し,その特定された製品・サービスを実現するための[ 計画 ]を策定し,実施することが望ましい。計画及び実施に当たっては,次の事項を考慮することが望ましい。
a) 製品・サービスに特有な,製品・サービス実現の[ プロセス ]及び文書の確立の必要性,並びに[ 経営資源 ]の提供の必要性
b) その製品・サービスのための[ 検証 ],[ 妥当性確認 ],監視,測定,検査及び試験活動,並びに製品・サービス合否判定基準
c) 製品・サービス実現のプロセス及びその結果としての製品・サービスが[ 要求事項 ]を満たしていることを実証するために必要な記録
組織は,製品・サービス及びプロセスの設計・開発を計画し,管理することが望ましい。設計・開発の計画には,次の事項を明確にすることが望ましい。
a) 設計・開発の段階
b) 設計・開発の管理
− [ 進捗管理 ]
− [ 構成管理 ]及び[ 変更管理 ]
c) 設計・開発の各段階に適した[ レビュー ],[ 検証 ]及び[ 妥当性確認 ]
d) 設計・開発に関する[ 責任 ]及び[権限
組織は,購買製品・サービスが,組織の要求事項を満たしていることを確実にするために,次の事項を含む購買プロセスを確立することが望ましい。
− 供給者の選定,評価及び再評価の基準を規定する。
− 供給者の組織の[qp class="quest_red"]能力]を評価し,[ 選定 ]する。
− 購買製品・サービスの性能,価格並びに提供タイミング及び量に関する[ 要求事項 ]を[ 明確 ]にする。
− 規定した[ 基準 ]に,購買製品・サービスが[ 適合 ]することを確実にする。
− [ 不適合 ]となった購買製品・サービスに対する処理を確実にする。
− [ 供給者 ]の品質マネジメントシステムの構築・運用を[ 支援 ]する。
組織は,製造及びサービス提供の計画を策定し,管理することが望ましい。製造及びサービス提供の計画には,次の事項を含むことが望ましい。
a) 製品・サービスの設計・開発からの[アウトプット]
b) プロセスの設計・開発からの[アウトプット]
c) 製造及びサービス提供の[ タイミング ]及び[ 量 ]
d) 製造及びサービス提供の[ 作業手順 ]
e) 経営資源(インフラストラクチャー,要員など)
f)[ 監視機器 ]及び[ 測定機器 ]
g) 原材料,部品など
h) リリース([ 次工程 ]への[引渡しを含む。)の基準
組織は,製品・サービス要求事項が満たされていることを検証するために,製品・サービスの特性を考慮して,検査又は試験することが望ましい。
組織は,検査又は試験を,[qp class="quest_red"]製造]及び[ サービス ]提供の適切な段階で実施することが望ましい。また,製品・サービスの企画(8.4参照)で決めたことが問題なく完了するまでは,製品・サービスの提供は行わないことが望ましい。
検査及び試験の方法を選定する場合には,次の事項を考慮することが望ましい。
− 製品・サービス特性
− [ コスト ],時間及び過去の[ 品質実績 ]
− [ 検査 ]の方式
− 適切な[ 測定 ]方法
− 検査・試験要員に必要な[ 力量 ]
− [ 結果 ]の記録
組織は,販売活動を通して顧客との良好な関係を確立し,維持するために,次の事項を考慮した効果的かつ効率的な販売活動の計画を策定することが望ましい。
− [マーケティング]の[アウトプット](8.2.2参照)
− 顧客とのコミュニケーションの方法
− 顧客との販売契約の内容− 顧客情報の有効活用
− 保証及び特典
− 要員の顧客対応能力
− 内部コミュニケーションの方法
− 組織が提供する製品・サービスの[ 販売情報 ]の有効活用
− [ 競合組織 ]の動向
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