測定誤差の評価について説明します。
QC検定の範囲は 1級◎ 2級〇 3級△
[測定]とは、ある量を[ 比較基準 ]として用いる量と比較し、[ 数値 ]または[ 符号 ]で表すことです。一般的には、[ 測定装置 ]の目盛を読み取り、[ 理論 ]を使って[ 間接的 ]に数値を求めることが多いです。
[ 誤差 ]とは、[ 測定 ]や[ 理論的推定 ]によって得られた[ 近似値 ]([ 測定値 ])と[ 真の値 ]([考えられる値])の差を指します。
[ 測定誤差 ]が生じる原因は、[ 測定機器 ]の特性([ 機器誤差 ])や[ 測定者 ]の個人的な癖([ 個人誤差 ])などがあるため、これらを考慮した管理が必要です。[ 測定誤差 ]は、[ 環境条件 ]の変化、[ 装置 ]、[ 人 ]の影響やそれらの交互作用が関係するため、定期的に[ 測定誤差 ]を[ 分析 ]することが大切です。[ 測定誤差 ]の統計的な考え方は次の通りです。
[ 測定結果 ]=[ 真の値 ]+[ 測定誤差 ]
真の値が既知である[ 標準物質 ]を用いると、[ ばらつき ]と一緒に[ かたより ]もチェックすることができます。[ 標準物質 ]とは、[ 測定装置 ]の[ 校正 ]、[ 測定方法 ]の評価、または材料に値を付与することに用いられるために一つ以上の[ 特性値 ]が十分に均一で、適切に[ 確定 ]されている材料または物質のことです
JIS Z8103:2019で定義されている計測用語には以下のものがあります。
- (測定の)かたより
[ 測定値 ]の[ 母平均 ]から[ 真値 ]を引いた値。
[ 標準物質 ]を複数回測定して、その[ 平均値 ]と[ 真の値 ]との差を求めるとかたよりをチェックすることができます。 - (測定の)ばらつき
[ 測定値 ]がそろっていないこと。また,[ ふぞろい ]の程度。
同じものを複数回測定して、その[ 標準偏差 ]を求めればばらつきをチェックすることができます。 - [ 真度 ], [ 正確さ ] ([measurement trueness])
無限回の[ 反復測定 ]によって得られる測定値の[ 平均 ]と[ 参照値 ]との一致の度合い。
かたよりが小さければ真度が高い/大きいと考えられます。 - [ 精密さ ], [ 精度 ] ([measurement precision])
指定された条件の下で,[ 同じ ]又は類似の対象について,[ 反復測定 ]によって得られる[ 指示値 ]又は[ 測定値 ]の間の一致の度合い。
ばらつきが小さければ精密さが高いと考えられます。 - [ 精確さ ],[ 総合精度 ]([measurement accuracy])
[ 測定値 ]と[ 測定対象量 ]の[ 真値 ]との一致の度合い。
“精確さ”は,[ “真度” ]及び[ “精密さ” ]の二つの概念に関係しており,[ “測定値 ]の[ 真度 ]と[ 精密 ]さを含めた,[ 測定対象量 ]の[ 真値 ]との[ 一致 ]の度合い”である。
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