管理項目(管理点と点検点),管理項目一覧表について説明します。
QC検定の範囲は 1級◎ 2級◎ 3級〇
[管理項目]とは、[ 目標 ]を達成するために[ 評価 ]する[ 項目 ]で、[ 日常的 ]な[ 管理 ]において重要な要素です。[ 管理項目 ]は、[ 結果系 ]と[ 要因系 ]に分けられます。プロセスの[ 結果 ]を確認する項目を[ 管理点 ]([結果系管理項目])、プロセスの[ 要因 ]を確認する項目を「[ 点検点 ]([要因系管理項目])と呼ばれます。選んだ[ 管理項目 ]は、[ 管理水準 ]([ 中心値 ]や[ 管理限界 ])、管理の頻度・間隔などと一緒に[管理項目一覧表]や[ QC工程表 ]としてまとめ、組織全体で共有することが大切です。また、[ 異常 ]の判定をする人や異常が[ 発生 ]した場合の[ 処置 ]を担当する人なども明確に決める必要があります。
[管理ポイント]の設定方法
- 全ての[ プロセス ]を[管理ポイント]でカバーする必要はありません。代わりに、[ 後工程 ]や[ 顧客 ]にとって重要で、その[ プロセス ]の状態を最もよく表す[ ポイント ]を選択します。
- [ 4M ]([人、機械、材料、方法])の[ 異常 ]の[ 原因 ]を整理し、[ 特性要因図 ]などを使って各原因による異常を効果的に[ 検出 ]できるポイントを選びます。
- [ 経済的損失 ]を最小限に抑え、[ 原因追究 ]を容易にするために、各[ プロセス ]の[アウトプット]に対応する[管理ポイント]を設定し、各プロセスの異常をその[ プロセス ]の[ 終了時 ]に発見できるようにします。
[点検ポイント]を明確に設定しておくと、[管理ポイント]が管理基準を超えた場合に、[ 原因 ]に関する[ 標準条件 ]の[ 遵守 ]を容易に確認することができます。例えば、製品の[ 寸法 ]に関する場合、加工機器の周速、送りなどの[ 設定値 ]が寸法に影響を与えるため、これらを[点検ポイント]として設定します。[点検ポイント]は、プロセスの[ 結果 ]に大きく影響し、直接[ 制御 ]が可能な[ 要因 ]を選定します。また、[ 点検項目 ]はグラフ化またはチェックリスト化し、[管理ポイント]のグラフと比較して確認するとよいでしょう。
[管理ポイント]や[点検ポイント]の確認方法を明確にするために、[管理項目一覧表]または[ QC工程表 ]に、[管理ポイント]と対応づけて記録することが有効です。
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